Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2018 Week 3 Raiders 20 - 28 Dolphins

 

Overall

 第3週のドルフィンズ戦も落として、今シーズンは開幕から3連敗のスタートとなりました。全く歯が立たないような負け方であれば切り替えられるんですが、3試合とも、前半はリードしながら逆転負けしている、というのがつらいところ。わざとやっているかのようなレベルです。

 グルーデンHC・グエンサーDCのプレーコールは、少しずつ改善されてきているようには感じます。しかしながら、最後までリードして勝ちきる力が足りていないようです。試合終盤の恐ろしいまでの失速が消えない限り、今後も勝てる試合の取りこぼしが続きそうです。

 

Rushing offense

 ランオフェンスは 32回 109yds 1TD とよく走れました。エースRBリンチは 19回 64yds 1TD と、開幕から好調を維持しています。また、先週まではイマイチだったRBマーティンも 9回 43ydsと、かつてのオールプロらしい走りを取り戻しつつあります。RBリンチが安定していることもあって、ここまでランゲームはレイダーズの強みとなっているといえるでしょう。

 ひとつマズかったのは、敵陣1yds地点、4th&inchesからコールした、FBスミスのラン。相手の裏をかくプレーを、とは言いませんが、せめて好調のRBリンチのランをコールするべきだったのではないでしょうか。せっかく自陣4yds地点から95ydsのドライブを続けてきたにもかかわらず無得点というのは、あまりにも勿体無いですし、下手な試合運びと言わざるをえません。

 

Passing offense

 パスオフェンスは 27/39 (69%) 345yds 1TD 2INT と、パス獲得ヤードは素晴らしいものの、2INTが致命的なミスとなってしまいました。ひとつめのINTは、WRクーパーへのロングパスを狙ったもの。WRクーパーは、プレーが終わったと勘違いし、走るのをやめていました。このような怠慢なプレーが彼には目立ちます。ふたつめのINTは、残り時間3分から逆転のTDパスを狙ったもの。CBハワードとマッチアップするWRブライアントを狙いましたが、ボールは少しだけショートしました。QBカーは「カバーが "one-on-one" だったから投げた」と述べていますが、グルーデンHCは「積極的過ぎた。もう少し我慢する必要があった」と、プレーの軽薄さを認めています。

 レシーバー陣では、新加入のWRネルソンがようやく実力を発揮しました。6回 173yds 1TD は見事なスタッツです。一方、先週大爆発したエースWRクーパーは 2回 17yds と抑え込まれました。上述のINT然り、サボリ癖が見られること、ムラが激しいことが、彼の何よりの問題点です。毎年 1,000yds レシーブが達成できるポテンシャルは持っていると思いますし、コーチ陣の厳しい指導が必要です。

 被サックは 3回 20yds と少し多め。衰えの見え始めたRTペンは、DEヘイズの突破を許してサックを献上した挙げ句、脳震盪を起こして負傷退場するという酷い有り様。代役のTクレミングスも、LBウェイクを一切足止めできず、あっさりサックを献上しました。QBカーのふたつめのINTの際も、またもやLBウェイクの突破を許し、危うくサックされるところでした(結果的にはサックされた方が良かったのかもしれませんが)。やはりRTが大きな穴となってしまっています。どうしたものやら。

 

Rushing defense

 ランディフェンスは 14回 41yds と抑え込みました。RBゴア・RBドレイクには 15yds しか走られていません。第1Qには、DEラッカーがRBゴアへの素晴らしいランストップを見せました。ただし、その直後のプレーでは、QBタネヒルの 9yds のランを許しています。ブリッツを仕掛けたSジョセフが、QBタネヒルを捕らえきれなかったのは残念でした。とはいえ、フロントラインには故障者が相次いでいるということを考えれば、素晴らしいランディフェンスだったと思います。

 

Passing defense

 相手QBタネヒルは 17/23 (74%) 289yds 3TD と、ほぼ完璧なスタッツ。最大の要因は、相変わらずパスラッシュがかからなかったことでしょう。新加入のDTマクドナルドが 1 sack・1 QB hit と孤軍奮闘する一方、最もパスラッシュの期待がかかるDEアービンは、サック・QBヒットとも記録できず。

 セカンダリーのカバレッジは、選手ごとの差が激しかったと思います。CBホールには、第1QのWRパーカーへのタックル、第4QのRBドレイクへのパスカットなど、いくつかの印象的なプレーが見られました。また、CBコンリーには、第1QからWRスティルスへのパスをカットするなど、今シーズンは飛躍してくれそうな気配が感じられます。故障せず頑張ってほしいところです。

 一方、Sギルクリストは、WRスティルスのTDレシーブを許したり、WRグラントへのタックルをミスしてTDを阻止できなかったりと、失点と直結するミスを連発しました。また、CBロジャース=クロマティには、QBタネヒルオーバースローのためTDとはなりませんでしたが、WRスティルスをカバーできず、あわやTDレシーブを許しそうなプレーがありました。プレーアクションへの対応が甘いこと、ランストップができず余計なゲインが増えていること、が大きな問題点でしょう。

 

Special teams

 最も酷かったのはスペシャル・チームでしょう。Pタウンゼンドは Net 37yds というお粗末なスタッツ。しかも、第2Qには、エンドゾーンからのパントだったとはいえ、たった 33 yds という最悪のパントを見せました。敵陣35ydsからのオフェンスとなったドルフィンズには、あっさりと同点とされてしまいました。リターンも振るわず、キックオフでは 2回 39yds・パントでは 3回 11yds とイマイチ。パントリターンでは、タッチバックとなりそうだったにもかかわらず、RBラシャードがイリーガル・ブロックを犯して、自陣2ydsからのオフェンスを強いられた場面もありました。一方、KニュージェントはFG・PATともパーフェクト。リターンカバレッジも良かったと思います。