Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2018 Week 4 Browns 42 - 45 Raiders

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Overall

 第4週のブラウンズ戦。後半は一時的に14点差まで引き離されましたが、残り30秒に同点の2ptを成功させて、なんと延長戦へ。最後の最後にはドラフト外ルーキーのKマクレインの決勝FGが決まり、まさかまさかの逆転勝利!グルーデンHCの新生・レイダーズが、ついに今シーズン初勝利を手にしました!まだまだ悪いところはありますし、幸運が重なった勝利という気もしてしまいますが、やはり試合に勝つと嬉しいものです。来週からは、勝ち越していないチームとの対戦が続きます。このまま連勝街道を突っ走っていけるといいんですが、このチームの行く末はどうなっていくんでしょうかねえ。

 

Rushing offense

 ランオフェンスは 29回 139yds と、TDこそなかったものの、十分過ぎる頑張りでした。この獲得ヤードの大半は、エースRBリンチが稼いだもの。RBリンチは 20回 130yds と素晴らしいスタッツです。「タックルされても倒れない」という彼の強みが大いに発揮された一戦だったと思います。一方、RBマーティンは、起用頻度が低かったこともあってか 5回 11yds と、悪い方向に逆戻りした感があります。

 DEギャレット・DTオグンジョビ擁するブラウンズの強力DL陣相手に、レイダーズのベテラン&ルーキーOL陣も負けじと奮闘しました。最初のドライブでは、CハドソンがDTオグンジョビに弾き返されるような場面もあって「ランブロッキングはズタボロかもしれない」と覚悟して観ていましたが、試合が進むにつれて、徐々に押し負けないようになりました。RTペンが負傷交代し、両タックルがルーキーという危機的状況でしたが、本当に頑張ってくれたと思います。

 

Passing offense

 パスオフェンスは 35/58 (60.3%) 437yds 2TD 2INT と、またもや致命的なターンオーバーがあったものの、勝利に貢献したことは間違いありません。敵陣35yds地点まで攻め入りながらのINT、6点差までリードが広がった直後のINT(しかも、その後あっさりと14点差まで広げられる)といったように「チームの勢いが失われるINTだけは避けてほしい」というファンの願いも届かず、痛いターンオーバーがあったのは確かです。しかしながら、この試合のQBカーは、ポケット内でも(以前よりは)粘りを見せましたし、ポケットから一歩踏み出してパスを投げるシーンも何度か見受けられ、とにかくビビりまくって早投げする、という状況からは改善されつつあるようです。

 レシーバー陣では、WRクーパー・TEクックが100yds超えの大活躍。というところはいいんですが、大量のドロップが発生したという点は猛反省してもらいたいと思います。PFFによれば、合計6回のドロップがあったそうです。特に、第2Q中盤、完全にフリーだったWRブライアントが、キャッチしていればTDというパスをドロップしたプレーには、思わずため息がもれました。まあ、QBカーのパスも失速気味ではありましたが、NFLのレシーバーなんですから、あれは獲ってもらいかったですね。

 被サックは 3回 11yds と、思ったよりも抑えられたという印象です。RTペンが負傷交代したため、RTパーカー(18年3巡指名)・LTミラー(18巡1巡指名)というルーキーコンビに大きな負担がのしかかる一戦になりました。正直なところ、DEギャレットはあまり抑えられていなかったわけですが、最低限の仕事はこなしたといえるでしょう。これからの成長に期待しましょう。

 

Rushing defense

 ランディフェンスは 31回 208yds 3TD と、ボッコボコにされました。先週のレビュー記事では「ランディフェンスは強み」とか書きましたし、この試合のプレビュー記事でも「ブラウンズのランオフェンスは止められる」みたいに書きましたが、すべて前言撤回したいと思わせるレベルのランディフェンスでした。何よりもビッグプレーを許し過ぎたことがマズかったですね。RBチャブには 105yds 2TD も走られましたが、キャリーはたったの3回です。エースRBハイドにも 22回 82yds 1TD と、先週までの平均以上に走られてしまいました。LBホワイトヘッドをはじめとして、お粗末なタックルミスが何度も見られました。ちゃんとしたタックルの仕方、来週までに確実にレクチャーしてもらわないと困ります。

 

Passing defense

 相手QBメイフィールドは 21/41 (51.2%) 295yds 2TD 2INT と、よく抑え込めたと思います。序盤からCBコンリーのキャリア初 INT & Pick 6 が飛び出す、順調な滑り出しでした。実際のところ、これまで好調だったCBメルビンがやられまくっていましたし、決してカバレッジが良かったわけではありませんが、QBメイフィールドは投げあぐねていた印象があります。

 肝心のパスラッシュですが、被サック最多のOL陣が相手ながら、特にプレッシャーがかかり続けていたわけではありません。サックも 2回 16yds と、回数的にはもっと増やしてほしいところです。ただし、敵陣11yds地点から、DTハーストのストリップサック & DTハンキンスのファンブルリカバー & TEクックへのTDパス、というあっという間のオフェンスが炸裂しましたし、タイミングよくプレッシャーがかかったのは大きかったです。DTハンキンスは、スナップミスのファンブルもリカバーしましたし、逆転に欠かせない「モメンタムを引き寄せる」という素晴らしい役割を果たしました。

 

Special teams

 KニュージェントのIR入りに伴い、新たに契約したKマクレインにとっては、良くも悪くも忘れられないデビュー戦になったことでしょう。オークランド・コロシアムは、MLBアスレティックスと兼用のため、シーズン序盤は野球用の土がまかれています。デビュー戦の緊張や普段とは違うフィールド条件などが重なったためか、前半には47yds、OTには50ydsのFGを失敗してしまいました。ただ、今シーズン初勝利を決める決勝のFGを成功させましたし、今後の成長に期待しましょう。

 パントリターンでは、PRハリスが 5回 19.6yds と輝き、有利なフィールドポジションを確保できたのは良かったですね。パントでは、Pタウンセンドが 6回 44.5yds とまずまずのスタッツを残しました。ただ、インサイド20はたったの1回だけ。彼には早く成長してもらわなければ。