Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2017 Week 5 Ravens 30 - 17 Raiders

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Offense

 背中を負傷したQBデレック・カーに代わって先発したQB E.J.・マニュエルは、13/26、159yds、1TDのスタッツで、バックアップとしては十分過ぎる働きだったといえるでしょう。

 パスオフェンスで気がかりなのは、やはりWRアマリ・クーパー。この試合でも、わずかターゲット2回、レシーブ1回、8ydsにとどまりました。一昨年に戻ったかのようにドロップを連発していて、まだまだ低調な状態から抜け出せていません。それでも、彼にカバーが集中することで、WRマイケル・クラブツリーがフリーになりやすくなっていることもあり、見た目以上に貢献しているのかもしれません。

 一部にはスラントでのドロップが特に多く、大学時代からの持ち味であるロングパスのターゲットとして起用するべきだ、という意見もありますが、それでは彼は全く成長しません。今後のことを考えれば、彼のためにも、チームのためにも、乗り越えないといけない壁だと思います。

 一方、WRクラブツリーは、ターゲット8回、レシーブ6回、82yds、1TDのスタッツで、先週の胸部の故障から復帰し、見事なパフォーマンスを見せました。ここまで極めて高いレーティングを記録していて、反則を犯しやすいクセを考慮しても、やはり頼りになるターゲットです。

 さて、ランオフェンスは25回108ydsのスタッツで、久し振りに力を発揮しました。レッドスキンズ戦以外はOLが安定していて、ライン戦には決して負けていません。ただ、ここ数試合は序盤から追いかける展開になり続けていて、ランを効果的に出せていないのが何より残念なところです。

 とはいえ、そのようなキャッチアップの原因となったのは、TEジャレッド・クックのファンブル。あそこでリターンTDが出ていなければ、試合展開はもっと変わっていたはずです。結局、悪いリズムを立て直せないまま、わずか245ydsしか獲得できず。出鼻をくじかれても修正する能力がもっとあればいいんですけど。

 

Defense

 CBデビッド・アマーソンが脳震盪、CBガレオン・コンリーがシンスプリントを理由に欠場して臨んだレイブンズ戦。CBアントニオ・ハミルトンまで ひざ を故障してしまい、パスカバーがますます弱体化しています。また、先発MLBマーケル・リーが足首を痛めて退場していて、課題のディフェンスに怪我人が相次いでいます。

 ここまでは強みだと思われていたDLも、この試合では良いところを見せられず。ラン143ydsを許し、相手QBジョー・フラッコが早いタイミングでパスを投げていたとはいえ、たった1回のサックも記録できず。

 70yds以上のスコアリング・ドライブを4回も許していて、特にWRマイク・ウォレスにはビッグプレーを連発され、レシーブ3回133ydsのスタッツで、ボコボコにされました。CBショーン・スミスがあっさり抜かれたわけですが、彼に代わる選手もおらず、人手不足を補うプランもない、というのが現状でしょう。

 

Special Teams

 Kジョルジオ・タベッキオは、32ydsのFGと2回のXPを決め、パーフェクト記録を継続中。

 解せないのは、10点差を追いかける第4Q、敵陣44まで攻め入りながらもパントを選択したことです。Pマーケット・キングはインサイド20を決められず、結局はタッチバックとなってしまいました。いつも訳の分からないギャンブルを連発しておきながら、肝心な場面で決めきれないところが、ジャック・デルリオHCの弱さだと、つくづく感じます。

 カバレッジでは、Sキース・マギルがパント・ブロックまであと一歩という惜しいプレーがありました。しかし、これが上手くいかないのが今のレイダーズなのでしょう。モメンタムを奪うことはできず、ずるずると敗戦しました。

 

まとめ

 Week 4まではプレシーズンのようなもの。2勝2敗以上の成績を残していれば、地区優勝もプレーオフ出場も十分ありうる。ただし、Week 5以降の敗戦は意味合いが違う。これが私の個人的な考えです。5試合を終えて、負け越し状態。ペイトリオッツのような経験豊富なチームとあれば別ですが、敗戦から学ぶ気配のないレイダーズには、ここからカムバックする可能性は、ほとんど残されていないと思わずにはいられません。