Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2016 WEEK 11 Texans 20 - 27 Raiders

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 2005年以来、11年振りのメキシコゲーム。何故かホーム扱いの試合でしたが、実際にOAKのファンの方が多く来ていたようで、これは良い雰囲気の試合になるんじゃないか。試合前にはそんな期待を抱きもしました。

 しかし、蓋を開けてみれば、そんな期待はあっさりと裏切られました。プレー中の選手にレーザーポインターを当てる(恐らく)現地のファン。不可解な判定を繰り返す審判団。彼らに水を差されて、不快な試合になってしまいました。

 今回は勝利を手にしましたが、やはりスッキリしない感じが残ります。芝の状態も悪かったですし、メキシコまで行って試合をやっているんですから、選手が気持ち良くプレーできる環境を整えてほしいものです。勿論、市場拡大は大事ですけどね。

 

PASSING

  • QBカーはパス31回中21回成功(67.7%)、295ヤード、3TD、1INT、レーティング117.0。
  • 第3Qの最初のプレーで、WRクーパーへロングパスを投げるもINT。プレッシャーはかかっていたが、いくらなんでもパスが逸れ過ぎだった。高地での試合だったため、ロングボールになってしまったのかもしれない。第2Qにも、エンドゾーンのTEウォルフォードを狙ったパスがオーバースローになって、TDをとれなかった。
  • 第4Qには4本のロングパスを決めた。リードを7点とされた直後のオフェンスで、FBオラワレへ75ヤードのTDパス。次のオフェンスでも、RBマレーへのショートパスが39ヤードのロングゲインになった後、WRクーパーへのスクリーンパスが35ヤードのTDパスになった。試合終盤の時間を使いたい場面では、RBリチャードへ29ヤードのロングパスを通して、勝利を決定付けた。

RUSHING

  • チーム全体ではラン20回30ヤード(平均1.5)。先週は今季最長の218ヤードを走ったが、今週は今季最低の数字だった。
  • RBマレーはラン12回33ヤード(平均2.8)。試合残り1分からの4th downで、この日最長の6ヤードを走って試合を終わらせた。これが唯一良かった点。
  • RBリチャードは2ヤード走ったが、RBワシントンはノーゲイン、FBオセメレとQBカーはロスして、RBマレーの獲得ヤードがチームの獲得ヤードよりも多いという、不思議な数字が残った。

RECEIVING

  • WRクーパーは4回57ヤード(平均14.3)、1TD。第4Qにはスクリーンパスを受けた後、お得意のRACを見せて、決勝のTDレシーブとした。
  • WRクラブツリーは3回5ヤード(平均1.7)。3rd downでのイージーなパスをドロップする、らしくない出来。最近ドロップが増えてきている気がする。
  • WRロバーツは1回6ヤード(平均6.0)。第2Q終盤にはオープンになるも、ロングパスをドロップ。こういうところは相変わらず。WRクーパーのTDレシーブをアシストする好ブロックがあった。
  • RBマレーは5回59ヤード(平均11.8)。FBオラワレは3回90ヤード(平均30.0)、1TD。上述の通り、第4Qのロングゲインが勝利を引き寄せた。
  • RBリチャードは3回50ヤード(平均16.7)、1TD。第1Q終盤にはショートパスを受けた後、タックルをかわしながらエンドゾーンまで走り切った。

OFFENSIVE LINE

  • 先発はLTペン、LGオセメレ、Cハドソン、RGジャクソン、RTハワード。今週はTワトソンが健康だったが、Tハワードが先発した。
  • ランブロッキングは今季最低レベル。相手DLをほとんど押し込めていなかった。Tワトソン、Gカークランド、Gフェリシアーノを含めたOL 8人のユニットでも、ゴール前の1ヤードを取り切れなかった。
  • 一方、パスプロテクションは完璧といっていい。サックを許さなかっただけでなく、31回のドロップバック中、たった2回(6%)しかプレッシャーを受けなかった。先発を掴んだRTハワードは1回もプレッシャーを許さず。

DEFENSIVE LINE

  • 先発はDEウォード、DTマギー、NTウィリアムス、DEマック。
  • DTマギーはWeek 7以来、4週間振りの出場。出場時間は少なめで、ディフェンスの25スナップ(33%)のプレーにとどまった。
  • DEマックはタックル3回、サック1回(9ヤードロス)。キャリア最長の5試合連続サックをマーク。ここ5試合では7サックを挙げているが、これはリーグ最高の数字。

LINEBACKERS

  • 先発はSLBアービン、MLBライリー、WLBスミス。
  • LBスミスはタックル10回(ソロ9回)、1INT、1PD。今季初のINT、今季最多のタックル10回を記録。
  • LBアービンはタックル10回(ソロ9回)、サック1回(4ヤードロス)、ロスタックル2回。サックは今季3個目。タックル10回はLBスミスと並んでチームトップ。

DEFENSIVE BACKS

  • 先発はLCBアマーソン、RCBスミス、FSネルソン、SSジョセフ。
  • CBスミスはWeek 8以来、3週間振りの出場。出場時間が制限されるかと思ったが、ディフェンスの72スナップ(95%)をプレー。

AGAINST PASSING

  • QBオスワイラーを相手に、パス39回中26回成功、243ヤード、1TD、1INT、レーティング81.5。
  • パスラッシュ自体はよくかかっていた。DEマックが1サック、2 QBヒット。LBアービンが1サック、1 QBヒット。全ドロップバックの52.4%でプレッシャーが与えていた。
  • カバレッジは悪かった。両翼のCBアマーソン、CBスミスは良かったが、問題はCBヘイデン。相手がWRホプキンスをスロットに入れてくると、ほとんど対応できず。これは彼にカバーさせ続けたDCが悪いとも思う。
  • また、相変わらずTEをフリーにさせ過ぎている。やはり存在を忘れているのかもしれない。Sジョセフがカバーできればいいが、振り切られていることが多いし、そもそも彼のサイズではタイトカバーしたところでパスを通されそう。ここはコーチ陣の工夫が必要。

AGAINST RUSHING

  • チーム全体ではラン33回124ヤード(平均3.8)、1TD。
  • RBミラーにはラン24回104ヤード(平均4.3)、1TDと走られた。第2Qには34ヤードのTDランを決められかけたが、判定が覆ってTDは取り消された。
  • この33ヤードのロングランを除けば、平均2.8ヤードしか走られていない。中央のランはしっかり止まっていたし、ランディフェンスはかなり改善されたと思ってよさそう。

SPECIAL TEAMS

  • Pキングは3回159ヤード(平均53.0)、最長59ヤード、20ヤード以内1回。50ヤード以上のパントはリーグトップの23回目。
  • KジャニコウスキーはFG 2/2、PAT 3/3。今週はキックの失敗がなかった。
  • カバレッジは良かった。パントリターンは10ヤードに抑え、ネットでも49.7ヤード。キックオフは第4Qに39ヤードをリターンされたが、及第点とみていいだろう。
  • 第2QにはKジャニコウスキーがキックオフを短く蹴って、RBアービンのマフを誘発。RBジョーンズがリカバーして、HOU陣19ヤードからのオフェンスになった。

TURNOVERS

  • 第2Q:キックオフでRBアービンがマフしたボールをRBジョーンズがリカバー(TA)。TEグリフィンへのパスをLBスミスがINT(TA)。
  • 第3Q:WRクーパーへのパスをCBボイエにINT(GA)。

PENALTIES

  • 反則は4回21ヤード。
  • 第1Q:LBスミスのホールディング。LTペンのフォルススタート。
  • 第2Q:CBヘイデンのホールディング。
  • 第3Q:LBカルフーンのホールディング。CBヘイデンのパスインターフェア。Cハドソンのフォルススタート。
  • 第4Q:TEウォルフォードのフォルススタート
  • この日はいくつか疑惑の判定があった。最も物議を醸す判定が下されたのは、第4QにHOUがOAK陣16ヤードまで攻め込んだ際。3rd & 2からHOUはランを選択して、RBミラーが1st downを獲得したかに見えた。しかし、審判はボールを後ろに置いて、4th down。HOUはギャンブルに踏み切って、RBハントがまたも1st downを獲得したかに見えたが、こちらも審判はボールを後ろに置いて、攻守交代。チャレンジするも、判定は覆らなかった。どちらも1st downを獲得していたと思う。
  • この判定のおかげで勝てたとは思わないし、HOUファンの方から「審判のせいで負けた」とは言われたくない。しかし、審判に試合を左右されたのは確かだろう。他の試合でも「誤審」としか思えない判定はあるが、こういうところを改善するのは、リーグの喫緊の課題だと思う。グッデルさん、まずは審判をフルタイムで雇える制度を作らない?

INJURIES

  • アクティブ登録を外れたのは、QBクック、WRホルトン、CBマクドナルド、CBハミルトン、Tマキャンツ、Gアレキサンダー、TEオマリー。
  • DTエリス、LBカルフーン、LBライリーの3人はどこかを痛めたが、恐らく重傷ではない。

 

 色々と嫌なことはありましたが、勝ちは勝ち。早くも昨季を上回る8勝目を挙げて、単独地区首位、暫定第1シードの座につきました。「強いOAKの復活だ」なんていう声も聞こえてきて、嬉しい限りです。でも、無邪気に喜んでもいられません。

 今後に向けての課題は明らかで、コンスタントにランを出すことと、パスディフェンスを改善することです。OL頼りのランから脱却しないといけませんし、何よりTEのカバーを見直さないと、優れたTEを有するチームにはボコボコにされてしまうでしょう。

 そして、来週対戦するのが、リーグトップクラスのTEオルセンを有するCARです。昨季のNFC王者ながら、未だ4勝6敗と負け越してはいますが、徐々に調子を上げてきています。LBキークリーは欠場するかもしれませんが、またも重要な一戦です。