Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

今季最初のデプス・チャートが公開

 HOFゲームは中止となりましたが、プレシーズン開幕まで1週間を切り、いよいよNFLのシーズンが目前まで迫ってきています。そんな中、レイダーズから今季最初のデプス・チャートが公開されました。肝心のデプス・チャートは以下の通りです。

 

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 それでは、ざっくりと見ていきましょう。

 

オフェンス

 最も目を引くのはTEではないでしょうか。チームから大きな期待を寄せられていると思われるクライブ・ウォルフォードが2番手となり、今季6年目を迎えるリー・スミスが1番手に位置付けられています。スミスは昨季もシーズンを通して1番手のTEとなっていましたが、昨季は僅か12回しかパスを受けていません。

 そんなスミスが1番手となるのには理由があります。そもそも、彼のレシーブ回数が少ないのは、彼がブロッキングTEだからであって、むしろ当然の結果なのです。TEの本職とも言えるブロッキングに力を発揮するベテランに対し、チームが敬意を払い、1番手のTEとしていると考えられています。

 一方のウォルフォードですが、昨季はマイケル・リベラに次ぐ3番手でしたから、やはりチームから期待されていることは間違いありません。レシービングTEとしては彼が1番手であることは、もはや疑いの余地もないでしょう。

 FBでは、ジェイミス・オラワレがマーセル・リースを差し置いて1番手となりました。勿論、これにはリースが開幕後3試合の出場停止処分を受けていることが影響しているでしょう。処分が明けた後は、リースが1番手となっている可能性が高いと思われます。

 RBの2番手にはタイワン・ジョーンズが選ばれました。これもベテランへの敬意と考えられ、開幕直前にはデアンドレ・ワシントンが2番手となっていることでしょう。

 注目のポジション争いを繰り広げているRTでは、メネリク・ワトソンがオースティン・ハワードを一歩リード。両者に大きな差はないと思われますので、今後シーズンが近付くにつれて、先発の名前はコロコロ変わるのではないでしょうか。

 

ディフェンス

 ディフェンスでは、新人のジハド・ウォードが1番手のDTとなったことが一番の驚きでしょうか。しかし、今回のデプス・チャートは現時点での状況を反映していると考えれば、これも納得ができます。

 2番手となっているデニコ・オートリーは、キャンプ初日にPUPリスト入りし、今週練習に参加し始めたばかり。その間、ファースト・チームでDTの役割を担ってきたのは他でもないウォードです。ただし、オートリーが戻ってきた今、ウォードとオートリーの間ではポジション争いが行われると思われます。

 NTでは、ジャスティン・エリスがダン・ウィリアムスに勝利。どうやら、ウィリアムスはかなり太った状態でキャンプ入りしたらしく、徐々に体型を戻しつつあるところのようです。一方のエリスは非常に良い状態らしく、この辺りの差が表れたと見られています。ただ、2人はポジションを共有することになるはずですので、エリスが先発を務めるだろう、というだけの話で、それほど意味はないと思います。

 

スペシャル・チーム

 特に驚くことはありませんでした。KRはタイワン・ジョーンズが、PRはT.J.・キャリーが務めることも、その控えがデアンドレ・ワシントンであることも予想通りです。Kについても、ベテランのセバスチャン・ジャニコウスキーへの敬意と考えれば、疑問を湧きません。

 

 多少意外だった点もありますが、概ね予想通りの布陣となりました。今回のデプス・チャートは、あくまでも今季最初、それもプレシーズン開幕前のものですので、参考程度に見ておくのがいいと思います。

 余談ですが、デプス・チャートの下に付いている発音ガイドが興味深いですね。やはりガイドが付くくらいなので、発音しにくい名前が並んでいます。ちなみに、私は原則としてNFL JAPANの表記に従って選手名を日本語表記しています。「自分の読み方とは違う!」ということもあるでしょうが、悪しからず。