Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2016 WEEK 3 Raiders 17 - 10 Titans

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 先週はホーム開幕戦ながら、ファルコンスに嫌な負け方をしてしまったレイダーズ。切り替えて迎えた敵地でのタイタンズ戦は、17対10で勝利を収めました。最後はヒヤヒヤする展開で、決して安心して観ていられる試合ではありませんでしたが、とにかく勝ったことが何よりだと思います。

 

PASSING

  • 先発QBカーは、パス35回中21回成功(60%)、249ヤード、1TD、1INT、レイティングは79.3。
  • INTを喫するのはパス137回ぶり。WRクラブツリーが弾いたボールを奪われたが、カバーされているところに投げたカーの判断ミスだろう。
  • 今日も多くのレシーバーに投げ分けた。RB 3人、FB 1人、WR 4人、TE 2人の計10人にパスを投げ、FBオラワレを除く9人にパスを通した。
  • 以下はPFFより。パス失敗14回中3回はレシーバーのドロップ。ただ、カーのパスが微妙にズレていることも少なくなかった。
  • 今日もロングパスは控えめ。パス成功21回中、RACを除く純粋なパスヤードが10ヤードを超えていたのは5回だけ。ショートパスが多くなっているのは、INTを減らす狙いがあると考えられる。
  • パスプロテクションが保たれず、プレッシャーを受ける場面が多かったが、上手く立ち回った。プレッシャー下で13回のパスを投げ、7回が成功。ここでもドロップが1回あった。

RUSHING

  • チーム全体では、25回123ヤード(平均4.9)、1TD。これで3週連続でチームラッシングが100ヤードを超えた。
  • 先発RBマレーは10回37ヤード(平均3.7)、1TD。最初のドライブで22ヤードのTDランを決め、3週連続でTDランを続けている。このTDラン以外は、9回15ヤード(平均1.7)と抑えられた。レシーブは1回1ヤード。
  • 2番手RBワシントンは6回57ヤード(平均9.5)。第2Qには30ヤード、14ヤードのロングランを連発。今日のラッシングMVPだろう。レシーブは1回5ヤード。
  • 3番手RBリチャードは6回28ヤード(平均4.7)。レシーブは1回13ヤード。最初のドライブで3rd & 10となったときのレシーブで、このあとのRBマレーのTDランに繋がる好プレイだった。パントリターンは3回38ヤード(平均12.7)。

RECEIVING

  • WRクーパーは4回62ヤード(平均15.5)。今日の最初のプレイでQBカーからのロングパスをキャッチし、25ヤードのゲイン。これで20ヤード以上のレシーブは今季6回目。リーグ2位に位置している。ただ、今日もドロップを多発。第4Qの3rd & 5のプレイでは、スラントを走ってオープンになったにもかかわらず、パスを獲り損ねて1stダウン獲得を逃した。
  • WRクラブツリーは8回102ヤード(平均12.8)。49ers時代の最後の試合から、3回以上のレシーブが20試合続いている。今日はレイダーズに来てから4回目、今季初めての100ヤード超え。第4Q終盤に3rd & 9と追い込まれた場面で11ヤードのパスをキャッチし、大きな1stダウン更新に貢献。他にも、ショートパスを受けたあとに絶妙なRACを見せ、今日最長の31ヤードのレシーブとするなど、レシービングMVPには彼がふさわしい。
  • WRロバーツは2回27ヤード(平均13.5)、1TD。19ヤードのTDパスを受け、今季2個目のTDレシーブ。これはチーム最多。ターゲットには6回なっているが、ドロップが目立った。
  • TEウォルフォードは2回27ヤード(平均13.5)。第3Qには21ヤードのロングゲイン。

OFFENSIVE LINE

  • 先発はLTペン、LGオセメレ、Cハドソン、RGジャクソン、RTワトソン。
  • 第2QにRTワトソンが負傷し、ドラフト7巡指名G/Tアレキサンダーが代役に。バックアップとしては文句なしの出来。
  • 今日はパスプロテクションが良くなかった。ついにQBカーが本格的なサックを浴びて、4ヤードをロス。QBヒットは3回。プレッシャーを受ける場面も多かった。
  • ランブロッキングは悪くなかったはず。特にRBマレーのTDランの際は良いブロックが出来ていた。
  • 最も反省してほしいのは反則の多さ。DLに負けているから反則をしているという側面もある。

DEFENSE

  • 先発DLは左からDEウォード、DTマギー、NTエリス、DEマック。
  • 先発LBは左からSLBアービン、MLBジェームズ、WLBスミス。
  • ドラフト6巡指名LBジェームズが初先発。チームトップのソロタックル6回、ロスタックル1回と上々の滑り出し。
  • 先発DBは左からLCBアマーソン、SSジョセフ、FSネルソン、RCBスミス。
  • ドラフト1巡指名SジョセフがSとして初出場&初先発。INTはなかったが、チームトップのタックル10回(ソロ6回)。

AGAINST PASSING

  • QBマリオタに対して、パス33回中17回成功(52%)、214ヤード、0TD、2INT、レイティングは46.8。
  • 先週までは平均409.5ヤードのパッシングヤードを許し、レイティングは131.4を記録されていたが、この試合では大きく改善された。
  • 文句なしのMVPはCBアマーソン。タックル3回(ソロ2回)、4PDを記録。PFFによると、ターゲットにされた11回中4回しかキャッチを許さず、38ヤードに抑えた他、RACはわずか8ヤード、グレードは97.9という超高評価を受けた。過去2年のタイタンズ戦では、タックル5回(ソロ4回)、10PD、1INTという素晴らしい数字を残している。
  • 先週までは散々だったCBスミスも頑張った。タックル3回(ソロ2回)、移籍後初のINTを記録。PFFによると、INTを除いてターゲットになった6回中たった1回しかキャッチを許さず、彼に対するレイティングは驚異の0.0とのこと。
  • Sネルソンも移籍後初のINTを記録した他、タックル6回(ソロ4回)、2PD、1FR。2回のTOに貢献した。Pick 6を決められると良かったが、そう上手くはいかないもの。
  • Sジョセフはラン守備で力を発揮した。第3Q序盤は試合から退いていたが、その間に93ヤードのTDドライブを決められている。この試合だけから判断するのは早計だが、彼の存在の大きさが窺える。
  • CBヘイデンは相変わらず。第3Qに入って、タイタンズの最初のドライブでは、TEアマロをカバーしていたが、躓いている間にキャッチを許し、26ヤードをゲインされた。この2プレイ後、RBマレーが5ヤードのTDランを決めている。ただ、良いロスタックルもあった。
  • DLオートリーが今季初サックを決めた。DEマックはQBヒットすらなし。

AGAINST RUSHING

  • チーム全体として、29回181ヤード(平均6.2)、1TDのランを許した。
  • RBマレーには16回114ヤード(平均7.1)、1TDと走られた。ここまでPFFから最高評価を受けているRBだけに、ある程度は仕方がないと割り切るべきだろう。ただ、PFFによると、両タックルの内側を走られたときは6回14ヤード(平均2.3)と抑えているが、外側を走られたときは10回100ヤード(平均10.0)と止められていない。ここは今後の反省点となろう。
  • QBマリオタは3回22ヤード(平均7.3)と、あまり走らせなかったと言ってよい。第2Qには3rd & 13からスクランブルに出たが、LBアービンのタックルでファンブル。Sネルソンがリカバーした。LBアービンはソロタックル4回、QBヒット1回、1FF。

SPECIAL TEAMS

  • Kジャニコウスキーは第2Qに52ヤードのFGを成功させた。これがキャリア通算53個目の50ヤード以上のFGとなり、元ライオンズのKジェイソン・ハンソンを抜いて歴代最多記録を更新した。また、通算得点でもKライアン・ロングウェルを抜いて歴代14位に浮上した。ここまでレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて500本のFGを蹴っている、17年目の大ベテラン。今季もまだまだ頼りにしたい存在。
  • Pキングは7回326ヤード(平均46.6、ネット39.4)と、まずますの出来。第3Qにはキャリア最長となる72ヤードのパントを蹴っている。7回中3回は20ヤード以内に抑えた。

PENALTIES

  • 今日の反則は8回58ヤード。タイタンズは8回70ヤード。
  • 第1Q:LGオセメレのホールディング。Cハドソンのイリーガルブロック(ディクライン)。
  • 第2Q:Cハドソンのホールディング。LTペンのホールディング。DEマックのオフサイド(ディクライン)。WRロバーツのフォルススタート。
  • 第3Q:キックオフリターン中、Sトラウィックのホールディング。LBスミスのオフサイド
  • 第4Q:LBスミスのオフサイド。Gアレキサンダーのイリーガルフォーメーション。
  • 試合終盤は審判の助けを借りた感もある。QBマリオタからWRシャープに19ヤードのパスが通り、ゴール前3ヤードまで迫られるも、LTリワンのアンネセサリーラフネスによって15ヤードの罰退。3プレイ後、WRジョンソンに13ヤードのTDパスが通ったかに見えるも、オフェンスのパスインターフェアによって取り消し。2プレイ後、4thダウンとなってWRダグラスにパスを投げるも通らず。タイタンズはカバーしていたCBキャリーに対するフラッグを求めるも、審判は反則をとらず。

INJURIES

  • アクティブ登録から外れたのは、QBクック、CBマクドナルド、CBハミルトン、Tマキャン(膝)Tハワード(足首)、TEリベラ。太字は怪我人。
  • 第2Qに負傷交代したRTワトソンは右のハムストリングを痛めたとみられる。今日はバックアップのハワード、マキャンがともにアクティブ登録を外れて、やはりRTには健康上の不安が付き纏う。
  • 第3Q序盤に姿を見せなかったSジョセフは、軽い痙攣を起こして、IV(点滴静脈注射)を受けていたとのこと。しばらくしてフィールドに戻ってきたので、軽傷と考えてよいだろう。初先発ということで、必要以上に汗をかいていたのかもしれない。

 ※ RTワトソンの怪我はふくらはぎでした。失礼しました。

 

 これでロードの試合は開幕から2連勝。以前2連勝したのは、あの2002年、SBまで進んだシーズンまで遡ります。気休め程度の情報に過ぎませんが、負けて暗いことばかり囁かれるより遥かにマシです。

 相手が再建中のタイタンズとはいえ、ディフェンスには改善の兆しが見られました。Sジョセフ、LBジェームズというルーキーの加入は間違いなくプラスになっています。DB陣は今日の成功に甘んじることなく、次週への準備をしてほしいものです。次も強力なQBフラッコ率いるレイブンズを相手にするわけですから。

 一方、オフェンスは今季最低の17得点。QBカーの調子は決して良いと言えませんでしたし、レシーバーのドロップやOLの不安定さが目立ってしまいました。最初のドライブを見れば分かる通り、得点能力があることは確かです。ミスや反則を減らし、安定的なオフェンスを展開してほしいと思います。

 明日以降、怪我人の情報やスナップ数が発表されたら、また追記します。

 

追記(2016/09/27)

INJURIES

  • 試合翌日の怪我人の情報はなし。RTワトソン(ハムストリング)、ハワード(足首)のいずれも、怪我の回復具合には言及されていません。

 ※ RTワトソンの怪我はふくらはぎでした。失礼しました。

SNAP COUNTS

 スナップ数が発表されました。こちらのGamebookをご覧ください。

OFFENSE

  • OLはRTワトソン以外の全員が、オフェンスの全65スナップをプレイ。ワトソンはたった21スナップ(32%)しかプレイできなかった。代役を務めたG/Tアレキサンダーは残りの44スナップ(68%)を戦い抜いた。突如交代となったが、OLを崩壊させなかったのは素晴らしい。反省すべきは左の3人だろう。
  • RBはやはりマレーのスナップが31回(48%)と多い。ただ、要所でワシントン(18回、28%)とリチャード(13回、20%)が良い働きをするので、彼の負担は軽減されているはず。控えの2人も、スナップ数以上の印象を残している。
  • WRはクーパーが52回(80%)、クラブツリーが50回(77%)と多い。クーパーはロングパスで一気にゲインしてくれるが、肝心な場面で信頼できるのはクラブツリーの方。互いの役割を上手く活かしてほしい。

DEFENSE

  • 好調だった先発DB陣は出場時間が長かった。CBアマーソン、スミス、FSネルソンはディフェンスの全68スナップをプレイ。彼らが安定したプレイをしてくれると、守備全体が引き締まる。今後も役割を全うしてほしい。
  • 守備デビューとなったSSジョセフは61スナップ(90%)をプレイ。後半最初のドライブ以外は全てのスナップに参加したことになる。デビュー戦にしては走り回らせ過ぎた気もするが、フィールドを駆け巡ってタックルするのが彼の魅力。次週からも入念な準備をして、なるべく多くの時間フィールドにいてほしい。
  • 初先発となったLBジェームズは65スナップ(96%)をプレイ。先週まで先発だったLBヒーニーはわずか1スナップ(1%)しか参加していない。目立つ動きはなかったが、このままヒーニーに代わって先発の座につくのではないだろうか。
  • DEウォードは48スナップ(71%)をプレイしたが、PFFからはチーム最低評価を受けている。彼以外も、DL全体として出来が良くなかった。期待のNTレイサムは27回(40%)出場していたようだが、ランを出されている以上、戦術の見直しが求められる。