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Raider Island

オークランド・レイダーズのファンブログです。

CBアマーソンと4年$38Mで契約延長に合意

払い過ぎ?お買い得?

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 今年から先発CBを務めると見られているデビッド・アマーソンとの4年契約に合意したことが報じられました。総額$38M、保証額$17.5M($18Mとも)の契約となります。

 

 アマーソンはノースカロライナ州立大学出身の24歳。2013年のドラフトで、レッドスキンズから2巡指名を受け、プロ入りしました。

 しかし、レッドスキンズ時代は期待されたような活躍は出来ず。ルーキーイヤーの2013年、PFFが彼に与えたグレードは、110人のCBのうち92位でした。

 2014年はさらに評価を落としました。ターゲットとなった91回のうち、約2/3にあたる61回のパスを通され、さらに10個のTDを許しました。さらに、対アマーソンのレイティングは140.2という極めて悪い数値を残し、PFFのグレードでは、CBのうち、106位と順位を悪化させました。

 彼に対する評価はすっかり地に堕ち、2015年の第3週、レッドスキンズから放出。しかし、これが大きな転機となります。

 レイダーズにクレームされたアマーソンは、その後12試合の先発を含む14試合に出場し、ソロ53回、アシスト5回、計58回のタックルを記録。さらに、25回のPDと4個のINTを奪う活躍を見せました。

 また、前年より多い104回もターゲットにされながら、通されたパスは58回に減少し、許したTDパスもわずか1個にとどまりました。対アマーソンのレイティングは62.7まで低下し、PFFのグレードでも、CBのうち、15位という高評価を得ています。

 そして、PFFが選ぶ2015年のMIP賞を受賞する、飛躍の1年となりました。

 

 さて、今回の契約は「払い過ぎ」との声もあるかと思います。実は、前チーフスのCBショーン・スミスとの契約は、総額$40M、保証額$20Mでしたから、アマーソンの契約は彼とほぼ同じ契約となっています。NFLで7年間結果を残してきたスミスと、たった1年ブレイクしただけのアマーソンが同額というのは、確かに違和感も覚えます。

 Spotracによれば、CBのうち、保証額$20Mは14位タイ、$17.5Mは17位のようです。NFLが32チームからなり、1チームにつき2人以上はCBを置くということを考えれば、CBに対して随分と投資をしたという印象を抱いてしまいます。

 ここ数年、レイダーズはDBに大きな穴を抱えていましたが、今オフはDBに大枚を叩いてきました。Sには、昨年8個のINTを奪った元ベンガルズのレジー・ネルソンと、今ドラフト1巡指名のカール・ジョセフが加入しています。

 

 昨年のアマーソンの成績が「確変」ではなく、彼の才能が「開花」した結果であれば、この契約は「払い過ぎ」どころか「お買い得」にもなりえます。マッケンジーGMを中心とするレイダーズのフロントは、彼が「本物」だと判断し、その将来に投資したと言えます。

 また、この契約には、彼を実質的な「生え抜き」選手とみなし、自分たちで主力選手を育て上げよう、という意図もあると考えています。これからアマーソンがNFLを代表するCBになっていくとすれば、それはレイダーズの一員として、になります。既に実績のある選手をFAにより獲得するよりも、「人気」の点ではメリットが大きいですからね。

 

 ともかく、この契約の是非は、今シーズン以降のアマーソンの活躍次第です。特に深い根拠があるわけではないんですが、昨年の彼の成績が「まぐれ」とは思えないんですよね。素人の直観が当たるのかどうか、自分でも楽しみです。

 

※追記(2016/07/21)

 先日、アマーソンの契約の詳細が明らかになりました。詳細は以下のリンク先を参照してください。

 ご覧の通り、やや複雑な契約です。保証額は$17.5Mと報じられていましたが、契約時に保障されるのは、2016年のベースサラリー$1Mとロスターボーナス$3M、2017年のロスターボーナス$1.5Mの、計$5.5Mのみとなっています。

 残りの$12Mは、現時点では怪我がなかった場合の保証となっています。2017年と2018年のベースサラリー(それぞれ$6.5M、$5.5M)は、いずれも該当年度の3日目に保証されることになります。

 2019年と2020年のベースサラリー(それぞれ$7M、$7.38M)は、ともに保証されません。2018年までと比べ金額が高く、アマーソンが期待通りの活躍をした場合でも、2018年シーズン終了後に契約を結び直す可能性が高いと思います。

 その他、ワークアウトボーナスと、プロボウルに選出された場合のインセンティブが支払われます。ワークアウトボーナスは、2017年から2020年まで、毎年$0.5Mずつ。また、プロボウルの選出に対しては、最大で$4.5Mが支給されることになります。

 インセンティブについては、それが達成可能と見なされる場合(LTBE)、サラリーキャップに計上されます。ワークアウトボーナスは無論LTBEですが、アマーソンの場合、プロボウル選出はLTBEとは言えないでしょう。ただし、選出された翌年はLTBEと見なされる可能性も十分あります。

 万が一、アマーソンが怪我をしてカットされた場合、デッドマネーはほぼ発生しませんし、保証額も大した金額ではないため、それほど痛手ではありません。怪我をしなかったものの、結果が奮わずカットされた場合でも、保証額は最大$17.5Mですから、こちらもダメージは大きいとは言えません。

 期待通りの活躍をした場合、上にも書きましたが、2018年シーズン終了後に契約を見直す可能性が高いと思います。アマーソン側も同じ認識で、とにかく向こう3年間で成績を残そうと躍起になるのではないでしょうか。

 今回も、徹底的にリスクを回避した契約となりました。このあたり、レジーGMは非常に上手く立ち回っていると感じています。ただ、数年後には、カーやマックとの契約延長が控えています。ここでも巧妙な契約が結べるか。まだまだ手腕は試されます。