Raider Island

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2016年ドラフト3日目:衝撃のトレードアップでQB指名!

 ドラフト3日目は4巡から7巡まで指名が行われました。レイダーズは5巡指名権を2つ持っていましたが、4巡16位(全体114位)と5巡15位(全体154位)をCLEに譲渡し、4巡2位(全体100位)にトレードアップし、MSUのQBコナー・クックを指名するという、波乱の幕開けとなりました。5巡以降の指名も含め、ドラフト3日目の指名選手をチェックしていくことにしましょう。

 

2016 Raiders Draft Day 3
RoundPickPlayerPos.Ht.Wt.College
4 100 Connor Cook QB 196 cm 98 kg Michigan St.
5 143 DeAndre Washington RB 173 cm 93 kg Texas Tech
6 194 Cory James OLB 183 cm 104 kg Colorado St.
7 234 Vadal Alexander OG 196 cm 148 kg LSU

 

 トレードアップにより4巡2位指名権を得たレイダーズは、MSUのQBコナー・クックを指名しました。身長は193センチ、体重は98キロです。

 クックは、ソフォモアとジュニアの2年間、計6000ヤード近いパスを投げ、46 TDに対してわずか14 INTという素晴らしい成績を収め、MSU史上最高のQBの1人に数えられるようになります。オール・ビッグテン2軍にも、2年連続で選出されました。

 翌2015年、シニアのQBとしてトップクラスの評価を受けていた彼は、周囲の期待を裏切らない活躍を見せます。3131ヤードのパスを投げ、24 TDを決める一方で、7 INTしか許さないという安定したパフォーマンスを披露し、見事にチームをPOへと導きました。大学アメフト界で最も優れたシニアのQBに贈られる、ジョニー・ユニタス・ゴールデン・アーム賞に加え、ビッグテンの最優秀QB賞を受賞しています。さらに、オール・ビッグテン1軍にも選出されています。

 しかし、パスの成功率は2年連続で下降しました。ソフォモア時代は58.7 %だった成功率は、ジュニア時代には58.1 %になり、シニア時代には56.1 %まで低下しました。

 また、2015年には肩を痛め、1試合を欠場しています。奇しくも、その試合の対戦相手は、彼の出身地であるオハイオ州の名門OSUでした。しかし、翌週の試合から戦線に復帰し、3年間で2回目となるビッグテン・カンファレンスの優勝へとチームを導いています。MSUがカンファレンス優勝を成し遂げた2013年と2015年、クックはカンファレンス・チャンピオンシップのMVPを獲得しています。

 彼はとにかく「勝てる」QBです。キャリア通算で先発として34勝5敗と大きく勝ち越し。カンファレンス・チャンピオンシップでも、2戦2勝しており、大舞台でも力を発揮すると考えられます。大学4年間で71 TD、9194ヤードを投じており、これはいずれもMSU記録となっています。

 一方で、リーダシーップには疑問の余地が残っており、1巡指名が予想されながら、3日目まで指名されなかった要因とも言われています。

 なお、彼はスポーツ一家に生まれています。お父さんはIUでTEとしてフットボールをやっていた他、お母さんとお姉さんは、それぞれCINとODUでバスケットボールをプレイしていました。

 

 5巡15位指名権はトレードアップに使用したため、5巡は4位のみの指名となりました。全体143位で指名されたのは、TTUのRBデアンドレ・ワシントンです。身長は173センチ、体重は93キロです。

 ジュニア時代には、1103ヤードを走り、オール・ビッグ12の2軍に名を連ねました。シニアとして迎えた翌年には、前年を上回る1492ヤードを走り、ランで14 TDをマークした上、41回のパスを受け、レシーブでも385ヤードを稼ぎました。この活躍が評価され、この年にはオール・ビッグ12の1軍に選出されています。

 スピードとタフネスを兼ね備えており、身長191センチのRBマレーとは違い小柄ですが、RBがニーズであったレイダーズにはフィットすると思われます。また、TTUはスプレッド・オフェンスを展開しており、パスO#の経験が豊富というのも魅力です。

 一方、ボールセキュリティには改善の余地があります。昨年は5 Fmb、2 FLを喫しています。

 

 6巡指名はCSUのOLBコーリー・ジェームズです。身長は183センチ、体重は104キロです。

 オール・マウンテンウエストの2軍に選出されたジェームズは、キャリア通算で25.0 Skを記録しています。しかし、そのほとんどは、彼がパスラッシャーとしてプレイした、最初の3年間に記録したものです。シニアとなった2015年には、ILBに転向しています。

 ジュニアまではパスラッシャーとしてDEやOLBとしてプレイし、シニア時代にはILBとしてもプレイしているため、様々なD#の陣形に対応できるものと考えられます。まだまだ粗削りな素材であり、これからの育成次第で化ける可能性はあります。

 ちなみに、かつてNFLでLBとして活躍し、現在はPITでOLBコーチを務めるジョーイ・ポーターの指導を受けていた時期があるとのことです。やはり、OLBが彼の本職でしょうね。

 

 今年のドラフト最後の指名となった7巡指名は、LSUのOGバダル・アレキサンダーです。身長は196センチ、体重は148キロです。

 キャリア通算で50試合に出場し、うち46試合は先発出場しています。2015年には、オールSECの1軍、オール・アメリカンの2軍に選出されています。

 とにかく巨体であり、上半身の強さと腕の長さが武器になります。大学時代にはLGとRTの両方でプレイしており、GとTの融通が利くというのも助かります。

 しかし、体が大きいがゆえに、スピードがなく、運動能力が足りていません。プロの世界でTとしてプレイするには、パワーだけではなく、DLのスピードへの対応力を身に付ける必要があるでしょう。

 余談ですが、アレキサンダーは大学時代、背番号74を着用していました。これは、「しあわせの隠れ場所」のオーディオ・ブックを聞き、その主人公であるマイケル・オアーに感化されたため、彼に敬意を表して着用したものだそうです。

 

 まさかトレードアップをしてQBを獲得しに行くとは思ってもみませんでした。控えQBの重要性は言うまでもないため、QBを指名したこと自体に文句はありませんが、他のニーズはどうなの?とは思ってしまいます。

 結局、RBとOLのデプスは補強できたものの、ILBではなくOLBを指名しましたし、CBの指名はありませんでした。ジェームズはILBの経験はありますが、OLBとして起用するようです。

 ドラフト時には、ファンや評論家が好き勝手に評価を下すわけですが、こういうものは当てにならないことが多いように思います。プロのスカウトは1年以上をかけて全米を飛び回り、我々には見えない部分をたっぷりと見ているのですから。取りあえずは、ごちゃごちゃ言わずに、マッケンジーGMのチーム作りを見守りたいと思います。