Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2017 Week 3 Raiders 10 - 27 Redskins

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はじめに

 徹底的な準備をして臨めば、いとも容易く崩せてしまう。それが今のOAKなのかもしれません。事前のプランが上手く行かず、ランもパスも止められ、まさしく攻略されたといってよい試合でした。そして、ハーフタイムを経ても、全くアジャストできず、粘り強く、チーム一丸となって勝利を掴むという、根本的な部分が欠如しています。これは「若さ」ゆえなのでしょうか。

 

Pass Offense

 新加入のTEクックが移籍後はじめてのTDを決めたこと。プラス材料はそれくらいでしょう。この試合のQBカーのパフォーマンスは、昨年のKC戦を彷彿とさせる、あるいはそれ以下の酷いものでした。通算50試合目という節目の試合でしたが、たった118ydsしか獲得できず。これはルーキー時代を含めても3番目の悪さです。また、最初のパスプレーから投げあぐねた挙げ句、WRクーパーへぶん投げたパスをINT。その後も、もうひとつINTを献上しています。先週のNYJ戦では82%を誇ったパス成功率も、61%まで急降下。さらには、11回の3rd downをすべて更新できず、パスプレーの1st down更新はたった3回。結局、QBカーのレーティングは52.9という、とんでもなく低い数字を叩き出しました。これも、キャリア3番目の悪さです。

 

Rushing Offense

 13回32yds。この恐ろしい数字が、すべてを物語っています。期待のRBリンチは6回18yds。最長でも5ydsのランしか出ず、全くリズムを掴めませんでした。WRパターソン、QBカー、RBリシャードも、それぞれ2回ずつ走りましたが、合計でも14ydsしかゲインできず。そして、RBワシントンのたった1回のランは、ノーゲインでした。ランプレーの1st down更新はたった2回。これは、相手の反則を受けて更新した1st downの回数と同じです。

 

Offensive Line

 結局、この最大の強みが発揮できなかったことが何よりの敗因でしょう。リーグ最高のユニットのひとつとされる自慢のOLでしたが、QBカーは試合を通してプレッシャーを浴び続け、レシーバーを探す十分な時間を与えられませんでした。OAKのOL陣は、昨季リーグ最少の被サック数を誇り、今季も2サックしか許していませんでした。初戦のTEN戦では連続サックを許しましたが、これはどちらもRTアレキサンダーがプレーしていたときのこと。今回は先発RTニューハウスがやられ、鉄壁のLGオセメレまでもやられ、フルメンバーでも打ちのめされてしまいました。ランブロッキングを見ても、相手のDLを押し込んで有効な活路を開くことはできず。RGジャクソンがパワー負けしたシーンもあり、完敗だったといえるでしょう。

 

Pass Defense

 QBカズンズは、レイダーズのパス守備を読み切ってプレーしているかのようでした。成功率83%、365yds、3TDと文句なしのパフォーマンス。RBトンプソンは6回150yds、1TD。FSネルソンのブリッツにも上手く対応され、レシーバーとして暴れられてしまいました。TEデービスは5回58yds、1TD。課題のTEのカバーは、まだまだ課題のままのようです。結果、パスプレーの1st down更新は14回、3rd downも15回中7回成功させるなど、WASはパスを主体としてオフェンスを構築しました。

 また、古巣との対決となったCBアマーソンは、印象的なパスカットもあったものの、WRドクトソンをカバーできず52ydsのTDを許すなど、不本意な試合となってしまいました。先週のNYJ戦では良いカバーを見せていたCBコンリーも、この試合では格好のターゲットと化しており、パス守備、CB陣は相変わらずの体たらくです。

 

Rushing Defense

 まずまず良かったと思います。116ydsは走られてしまいましたが、平均では3.4yds。先発RBケリーが肋骨を痛めて欠場したことが大きかったでしょう。ルーキーRBペリーンには19回49ydsしか走られず、RBトンプソンには8回38ydsを走られましたが、パス攻撃ほどのダメージはありませんでした。14回の1st downを更新したパスプレーと比べ、ランプレーでは4回しか1st down更新を許さず、パス攻撃を強いたところは良かったと思います。もっとも、そのパス攻撃を全く止められなかったため、報われることはなかったのですが。

 

Special Teams

 ここだけは安心して見ていられました。Pキングは7回平均52.7yds、4回のインサイド20、最長61ydsのスタッツを残し、ここまでの平均53.3yds、ネット50.3ydsはどちらもリーグ首位の数字です。KタベッキオはXPと22ydsのFGを成功させ、デビュー以降パーフェクトな状態をキープしています。KRは1回27yds、PRは2回4ydsしかなく、目立つことはありませんでした。一方、カバレッジでは、PRを4回23ydsと抑え、マフしたパントをDE/LBカウサーがリカバーするなど、見せ場もあり、好調さを見せました。

 

おわりに

 アジャスト能力の低さが改めて露呈する試合となりました。昨季のKC戦の2連敗から何を学んだというのでしょうか。これでは、来週までの立て直しは到底期待できません。次週の対戦相手のDENも今週は敗れましたが、彼らはきっと悪い部分を修正し、OAK戦の対策も立ててくるでしょう。今季初の同地区対決。果たしてどうなることやら。