Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

出場停止処分中のアルドン・スミスと再契約

 レイダーズは現地月曜日、LBアルドン・スミスと2年間の再契約を結びました。スミスは11月、1年間の出場停止処分が明けた後、チームに戻ってきます。

 薬物規定違反による出場停止処分が終わる11月17日まで、スミスはチームに合流することはできません。その後、コミッショナーに出場の許可を求め、受理されれば、晴れてレイダーズに戻ってくることができます。一方、オフシーズン・プログラムやトレーニング・キャンプへの参加は認められていません。

 スミスは49ersで4年間を過ごした後、昨シーズン開幕の直前にレイダーズと契約しました。レイダーズでは9試合に出場し、3.5サックを記録しています。

 出場停止処分が発表された直後、スミスとレイダーズがともに再契約に興味を示したため、今回のスミスとの再契約は予想通りと言えるでしょう。

 スミスはカリル・マックとともに、チームのD#の中核を担う選手でした。PFFによれば、彼は出場停止処分が下される前まで、36回のQBプレッシャーを記録。ラン守備にも強さを発揮していました。

 レイダーズは今オフ、FAとなっていたブルース・アービンと契約することで、新たなパス・ラッシャーを獲得しています。しかし、スミスがシーズン後半にチームを後押しすることを期待し、彼との再契約を選んだと見られています。

 スミスはキャリア通算59試合で47.5サックを記録しており、リーグ屈指のパス・ラッシャーであることは間違いありません。ただ、彼の最大の問題は素行面にあります。フィールド外でスミスが起こした数々の問題行動は、彼が49ersから放出される原因となりました。

 49ersは昨年8月7日、スミスが5度目の法律違反を犯したことを受け、彼を解雇しました。なお、スミス自身は、飲酒運転、当て逃げ、公共物破壊の罪で告訴されたことに対し、罪の意識はない、と主張しています。

 スミスは2014年シーズン、薬物規定違反などによる出場停止処分を受け、最初の9試合を欠場しました。さらに、2013年シーズンにも、飲酒運転で逮捕された後、更生施設で治療を受けるため、5試合を欠場しました。

 また、引退したチャールズ・ウッドソンの後釜を探すレイダーズは、ベンガルズからFAとなっているSレジー・ネルソンと面会する予定です。関係者によれば、ネルソンは月曜日の時点でレイダーズの施設にいるらしく、新たな契約を虎視眈々と狙っているようです。しかし、レイダーズがネルソンの訪問を公式表明していないため、詳しいことはまだ明らかになってはいません。

 ネルソンはベンガルズに在籍した昨シーズン、リーグ首位となる8INTを奪取しました。また、14PDも記録しています。彼は2007年のドラフトで、ジャガーズから1巡指名を受けましたが、当時のジャガーズで指揮をとっていたのは、現レイダーズのHCであるデルリオHCです。ジャガーズベンガルズでの9年間で、ネルソンは30INTと82PDを記録しています。

 

 実力は申し分ないのですが、とにかく素行面に問題が多いアルドン・スミス。心技体とよく言いますが、彼には「心」の部分が大きく欠けていると言わざるを得ません。これ以上のトラブルを引き起こさず、出場停止処分明けは欠場することなく、チームに貢献してほしいと、切に願います。終盤戦での彼の加入は、紛れもなく大補強なのですから。