Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

QBデレック・カーと5年1億2,500万ドルで契約延長!

無事、まとまりました。

 オークランド・レイダーズとQBデレック・カーが、5年1億2,500万ドルでの契約延長に合意したことが発表されました。これで、カーはNFL史上最高額の契約を手にしたことになります。レイダーズとしては、待望のフランチャイズQBを2022年まで所有するため、避けては通れない契約でした。

 2017年はカーの新人契約の最終年にあたるため、レイダーズにとって彼との契約延長が今オフの最重要課題でした。元々、新人契約では今年のベースサラリーは98万ドルとなっていましたが、これを破棄して、2022年までの6年間で上記の契約金を受け取ることになっているようです。

 今回の契約は「史上最高額」という点が大きく取り上げられています。昨年、インディアナポリス・コルツのQBアンドリュー・ラックが結んだ、5年1億2,300万ドルという契約を上回る結果となったからです。この点について「払い過ぎでは?」という声もちらほら聞こえてきますが、契約の詳細を見ていけば、それほど大胆な契約ではないとも思えてきます(これはラックについても同じでしょうが)。

 まず、MLBNBAと違い、契約が保証されないNFLにおいて重要になってくる保証額についてです。これは、契約時に4,000万ドルが、総額で7,020万ドルが保証されることになっています。ラックの契約は、契約時に4,400万ドル、総額で8,700万ドルが保証される、というものですから、保証額でいえば彼を下回る契約です。

 また、これもNFLではお馴染みですが、契約は見直される前提で結ばれています。カーとの契約も、初年度となる2017年に、契約ボーナス1,250万ドルを含め、2,500万ドルが支払われる予定となっていますが、デッドマネーは最初の2年間に集中しており、万が一のことがあれば、3年程度でカットしてもいいような契約が結ばれています。

 「5年1億2,500万ドル」という数字だけが一人歩きしがちですが、契約額としては異例なものでも、その詳細はそれほど驚くようなものではありません。ですので、デトロイト・ライオンズのQBマシュー・スタッフォードやワシントン・レッドスキンズのQBカーク・カズンズなど、今後の契約が注目されるQBへの影響は、騒がれているほど大きくはないのではないか、と私は見ています。

 Gゲイブ・ジャクソン、DEカリル・マック、WRアマリ・クーパーと、これからも若手選手との契約延長が続々とやってきます。いずれもカーを超える契約とまではいかないでしょうが、マックやクーパーと相当大きな契約を結ぶのは必至でしょう。選手とチーム、双方にとって良い形でまとまってくれれば幸いですね。