Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

OLマーシャル・ニューハウスと2年契約

 こんにちは。レイダー島です。

 

 FAが解禁されて各チームが活発な動きを見せる中、平均以上のキャップスペースを有するレイダーズは、あまりにも静かな状態を保っています。QBカーとの契約延長を最優先するということ、RBマレーやLBライリーとの再契約の可能性があることなどを考えても、大きな動きがいくつかあってもおかしくないと思っていましたが、正直なところ肩透かしを食らっています。

 

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 そんな2017年のオフ、最初の契約はOLマーシャル・ニューハウスと結ばれました。契約額は明かされていませんが、契約年数は2年とされています(※契約の詳細が明かされたため追記しました)

 ニューハウスは身長193cm、体重149kgと、重量級の選手を揃えるレイダーズのOLにフィットしうる体格の持ち主です。6年間のキャリアで86試合に出場し、56試合に先発しています。2016年はジャイアンツで10試合に出場し、6試合に先発しました。

 今回レイダーズと契約したのは、マッケンジーGMとの繋がりがあるからだと言われています。ニューハウスは2010年のドラフト5巡でパッカーズに指名されましたが、当時マッケンジーGMパッカーズのパーソネル部門のトップにいました。その後、マッケンジーGMはレイダーズに移り、ニューハウスもまた、2011年から13年までパッカーズでプレーした後、パッカーズを離れ、2014年にはベンガルズ、2015年と16年にはジャイアンツでプレーしていました。

 パッカーズ時代の2011年と12年にはLTとして先発していたニューハウスですが、ジャイアンツに移籍した2015年にはRTとして先発していました。2016年はふくらはぎを負傷したためRTから外されて、LGでのプレーも経験しています。プレーオフパッカーズ戦では、RTの先発の座に返り咲いたようです。

 ジャイアンツの関係者が言うには「良いときは信頼できるが、悪いときは回転ドアだ」とのことです。どうもムラの大きな選手のようで、2016年の怪我とあわせて、不安が残ります。

 ただし、ニューハウスは先発起用を目的として獲得したわけではなく、デプスの補強という意味合いが強いとされています。再契約の可能性を示唆していたOTワトソンがブロンコスに移籍して、懸念されていたOTのデプスが薄くなった直後の契約ですから、この見方はおそらく正しいでしょう。とはいえ、明確な先発選手が確定しているのは、LTペン、LGオセメレ、Cハドソン、RGジャクソンの4スポットで、彼がRTの先発になる可能性はゼロではないでしょう。

 2016年はリーグ最小の被サック数を残したレイダーズのOLですが、その最大の弱点はRTの不安定さにありました。開幕前から先発争いをしていたワトソンとハワードは、両者ともに先発の機会が与えられましたが、怪我の影響もあって、どちらも確固たるポジションを築くことはできませんでした。

 現状の先発RTはハワードですが、優秀なタイスOLコーチに育てられて、若手のアレキサンダーやカークランドが成長すれば、またもRTの先発争いが生じることになるでしょう。そのとき、ニューハウスが良き競争相手となり、先発を掴めなくとも、バックアップとしてしっかり働いてくれることに期待したいところです。

 

 これまでの獲得選手はニューハウスだけですが、流出選手は続出していて、前述のOTワトソン(ブロンコス)、CBヘイデン(ライオンズ)、Sアレン(ドルフィンズ)、Sトラウィック(タイタンズ)、LBベイツ(タイタンズ)、DTマギー(レッドスキンズ)、LBスミス(49ers)の計7名となっています。今季のUFAは13名ですから、既に半分以上が流出したことになります。

 

※追記 2017/3/14

 契約の詳細が明かされました。契約は2年総額350万ドル、保証額は50万ドルです。2017年はベースサラリー105万ドル、ロスターボーナス50万ドル、ワークアウトボーナス20万ドルを受け取ります。キャップヒットは175万ドルですが、デッドマネーは50万ドルしか発生しません。