Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

【近況報告】DEマックの快挙&デルリオHCとの契約延長など

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 お久し振りです。レイダー島です。

 前回の記事を投稿してから早1ヶ月。何だかんだと忙しさを言い訳にして更新をサボってきましたが、もう2月が終わってしまうので情報をまとめておきます。

 

ジョン・パガーノを守備HC補佐として採用

 チャージャーズでDCを務めていたジョン・パガーノを守備HC補佐として採用しました。名前からも想像できる通り、コルツのチャック・パガーノHCと兄弟です(ジョンが弟)。

 これまでの職歴は次の通り:セインツの守備アシスタント(96-97)⇒コルツの守備アシスタント(98-01)⇒チャージャーズの守備アシスタント(02)⇒アシスタントLBコーチ(03)⇒OLBコーチ(04)⇒LBコーチ(05-11)⇒DC(12-16)

 ということで、ここ15年間ずっとチャージャーズで過ごしてきたわけです。にもかかわらず、同地区ライバルのレイダーズに移籍するというのは何とも言い難いですね。ちなみに、セインツ時代はデルリオHCと働いた経験があります。

 さて、今シーズンのチャージャーズは、リーグ1位タイの18 INT、14位タイの35サックを記録した一方、喪失ヤードは16位の347.1、失点は29位の26.4と、お世辞にも良い成績ではありませんでした。

 とはいえ、レイダーズの守備も他所を悪く言えるレベルではありません。喪失ヤードは26位の375.1、失点は20位の24.1、そしてDEマックを擁しながらリーグ最少の25サックと、プレーオフに進出したとは思えない数字が並んでいます。

 デルリオが悪いの?ノートンが悪いの?といった議論は尽きませんが、この動きがディフェンスに新たな風を吹き込んでくれることを願います。

 

ラスベガス移転に暗雲立ち込める?

 前回の記事を書いた段階では、レイダーズはラスベガスへの移転を正式に申請したところでした。あれから1ヶ月。状況は少し変わりつつあります。

 というのも、19億ドルのスタジアム建設案に賛同し、6億5,000万ドルを出資するとしていたカジノ「ラスベガス・サンズ」の代表であるシェルドン・アデルソン氏が、この建設案からの撤退を発表したのです。元々、球団が5億ドル、カジノが6.5億ドル、ラスベガスの税金で残りの7.5億ドルを賄う予定でした。

 また、このラスベガス移転案に乗ってくる可能性が指摘されてきた、かのゴールドマン・サックスも、もう興味を失ってしまったようで、現在のところ、有力な協力者は現れていません。

 ただし、球団オーナーのマーク・デービス氏はラスベガス移転からの撤退に全く言及せず、財政上の問題を乗り越えて移転を進めるつもりのようです。いきなり難題を突き付けられましたが、今後の動きには要注目ですね。

 なお、NFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏は、相変わらずラスベガス移転には全く乗り気ではありません。

 

再びメキシコシティ

 今シーズン、メキシコシティに乗り込んでテキサンズとの激闘を繰り広げたレイダーズですが、来シーズンも再びメキシコシティでの試合が組まれることが発表されました。しかも、またまたホームゲーム。そして、相手は王者ペイトリオッツです。

 ペイトリオッツのQBブレイディは高地での試合が苦手との情報がありますし、かつてタックルールゲームで苦汁を飲まされたチーム相手に、上昇中のレイダーズが挑むというのは確かに面白い構図です。ただし、です。問題は舞台がメキシコだということ。

 皆さんも覚えていらっしゃると思いますが、テキサンズとのあの試合は、フットボールとしては非常に良い試合だった一方、それ以外のところでかなり物議を醸しました。テキサンズのQBオスワイラーの目に向けて当てられたレーザーポインター。あまりにも粗悪な手入れしかされていないフィールド。いい加減な判定を繰り返す審判。やはり文句は色々とあります。

 まあ、審判に関してはメキシコ云々は関係ないんですが、またメキシコでの試合をやろうと思うなら、プレー環境の改善は必須事項です。収益を増やすことも大事ですが、何より選手のことを考えた対応をしてもらいたいですね。

 

DEカリル・マックが守備MVPを受賞!

 第51回スーパーボウルの前日、今シーズンの功績を称えるNFL Honorが開催されました。そして、AP通信の投票によって選ばれる今シーズンの守備MVPを、レイダーズのDEカリル・マックが受賞いたしました!

 レイダーズの選手が守備MVPを受賞するのは史上2人目。全50票のうち、マックは18票を獲得してMVPの栄誉を手にしました。ただし、ブロンコスのOLBボン・ミラーが17票でしたので、肉薄した争いとなりました。

 今シーズンのマックは、サック数こそ昨シーズンを下回る11サックでしたが、リーグ記録タイとなる8試合連続サック、リーグトップの96回もQBにプレッシャーをかけ、PFFのベスト・エッジディフェンダーに選ばれています。

 何と言っても印象的だったのはWeek 12のパンサーズ戦でしょう。INT、サック、FF、FR、TDの5つを1試合で記録する大活躍。QBニュートンにストリップサックを決めて試合を締めた、あのシーンには本当に痺れました。

 実際のところ、マックよりもミラーだという声もありますし、最多サックを記録したファルコンズのLBビック・ビーズリーに1票も入っていないのはおかしいという意見もあります。結局は投票者の個人的な見解なので、絶対的な正解はありませんが、一言。

   サックの多さでは何も判断できませんよ?

 サック数なんて、QBやRBのTD数と同じようなものだと思います。例えば、レイダーズのRBマレーのTD数はリーグ5位ですが、彼がリーグで5番目に優れたRBかといえば、そんなことはないでしょう。

 まあ、私はマックの受賞は妥当だと思いますし、それに異議を唱える人がいても、全くおかしいとは思いませんので、この話はこの辺で。

 

デルリオHCと4年間の契約延長

 14年振りのプレーオフ進出を果たしたことを称えてか、デルリオHCとの契約延長が発表されました。元々2015年からの4年契約だったので、実質的には2年間の延長で、2020年までデルリオ体制ということになります。

 昨年の7月にはレジー・マッケンジーGMとも4年間の契約延長を行いましたし、今オフにはQBカーとの長期契約が予想されています。GM、HC、QBを安定させて、このメンバーでスーパーボウル制覇に挑むということでしょう。

 しかし、デルリオHCも批判を受けることが多く、この契約を全うする保証はありません。来シーズンも今シーズン以上の結果は残すことが、長期政権への条件となると思います。

 

ダウニングOCからQBカーへの要求

 来シーズンからレイダーズの攻撃を指揮するトッド・ダウニングOC。前QBコーチとして、QBカーと密接な関係を築いているであろう彼が、カーに対してある要求をしています。

 それは「カー自身の意見をもっと口にすること」です。カーも来シーズンは4年目。今シーズンはMVP投票でもファルコンズのQBライアン、ペイトリオッツのQBブレイディに次ぐ3位に入り、より一層チームを引っ張る必要が出てきます。言われたことに素直に従うだけでなく、彼自身の思いを表明することが今後は重要になってくるでしょう。

 また、今シーズンのマスグレイブOCと違い、ダウニングOCはフィールドに立ってプレーコールを出すつもりのようです。フィールドの空気感を肌で感じつつコールしたい、ということでしょうか。何にせよ、来シーズンのオフェンスにも期待ですね。

 

 今回はこんなところです。もうすぐコンバインが開催され、FA移籍も解禁されます。ここまでのレイダーズに大きな動きはありませんが、FAやドラフトでどこをどう補強するのか、楽しみですね。