Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

CBショーン・スミスと4年$40Mで契約合意

 ここ数年のドラフト政策が実を結びつつあるレイダーズは、新シーズンが始まり、積極的なFA補強を見せています。

 豊富な資金を投じることができる今オフ、育ちつつある若手選手たちを支える選手を次々に獲得しています。一人目はOLのオセメレ。二人目はLBのアービン。そして、新たにもう一人、大きな戦力を確保しました。

 それはCBのショーン・スミスです。現地木曜日、レイダーズはスミスと4年総額$40Mの契約を結んだことを発表しました。

 5年総額$60Mで契約したオセメレ、4年総額$39Mと報じられるアービンに続き、またも大型契約を結びました。これも、マッケンジーGMが、13年間POから遠ざかるレイダーズを「勝てる」チームに変えようという、大きな決意の表れでしょう。

 SB王者のブロンコスは、今週FAにより大きく選手が流出し、戦力が低下したとの見方も多くあります。逆に、AFC西地区の地区優勝候補に、順調なFA補強を進めるレイダーズを挙げる人も出てくるのではないでしょうか。

 さて、スミスの話題に戻りましょう。今オフPO進出へ向け最後の穴を埋めようとするマッケンジーGMは、CBの獲得を最大の補強ポイントと位置付けていました。レイダーズは当初からスミスをターゲットとしており、熾烈な獲得競争に勝利し、見事スミスを射止めました。

 スミスはNFLでの7年間を通して、マークした選手のパスキャッチ成功率を60%未満にとどめています。レイダーズでは、アマーソンと並ぶ先発CBの座につくと見られます。

 DBは昨季のレイダーズの最大の弱点となってしまいました。

 レイダーズは昨季、シーズン当初にレッドスキンズからウェーバーを通してアマーソンを獲得。しかし、CBとしてコンスタントに出場したのは彼だけで、1試合平均のパス喪失ネットヤードは258.8ヤードとなったそうです。

 かつてのドラフト1巡指名D.J.・ヘイデンは先発の座を失い、先発CBを務めていたT.J.・キャリーはSとしてのプレイ時間が増えつつあります。

 スミスはユタ大学出身で、2009年のドラフト2巡でNFL入りし、以降、リーグ屈指のカバー能力を持つCBの一人となりました。彼はドルフィンズとチーフスに在籍した7年間で100試合し、10INT、80PDを記録しています。

 プロ・フットボール・フォーカスによると、彼は昨季、カバーしている選手に投じられたパスの52.7%において、パスキャッチや完全捕球の妨害を行っています。これは彼のキャリアで2番目に良い数字とのことです。

 レイダーズはサラリーキャップに$60M以上の余裕を持った状態でFA解禁を迎え、OL、パスラッシャー、DBの大きな穴を埋めることに、今のところ成功したと見て良いでしょう。

 これらのポジションを早期に補強できたことで、ウッドソンの代わりとなるSや、仮にペンがチームを離れた際の新たなOL、さらにはマレーと組むRBの補強に注力することが可能となります。

 そこで、ターゲットとされているのが、前チャージャーズのSエリック・ウェドルです。アービンはツイッターを通じてウェドルを勧誘しており、スミスはユタ大学時代の同僚であるウェドルに、一緒にレイダーズに来ないか、と声をかけたそうです。

 また、GとTの両方でプレイできるオセメレですが、レイダーズはまだ、彼をGとTのどちらで起用するかについて、結論を下していないようです。

 起用法についての決定は、レイダーズのOLの布陣が確定するまで下されることはないでしょう。

 

 最大の課題のひとつ、CBの補強も何とか成功。アマーソンの成長も著しいので、CBは大きな躍進が見られそうです。一方、Sはウェドルの加入が実現するかが大きな鍵になります。新加入のアービンとスミスに誘われていることですし、是非入団してほしいものですね。