Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

FBマーセル・リースを解雇

Thank you, Marcel. Goodbye, Marcel.

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 衝撃的なニュースです。FBマーセル・リースが解雇されました。

 リースは31歳、7年目のベテランで、プロボウルに4回選出されている名FBです。ランナーとして844ラッシングヤード、3TDという記録を残している上、レシーバーとしても205回2,015ヤード、12TDという成績を収めています。

 昨季終盤、薬物使用が発覚して、4試合の出場停止処分が科されていました。第17週のチーフス戦で1試合分を消化していたので、今季第3週のタイタンズ戦が終わった後、チームに合流すると見られていました。しかし、レイダーズの選択は、非情にも「解雇」というものでした。

 FBとして登録されていますが、今年のキャンプではTEの練習も行っていたリースは、上の成績を見ても分かる通り、レシーバーやHバックとしての役割を担っていました。NFL全体の流れとも言えますが、純粋なFBという扱いではなかったと思います。

 一方、現在のレイダーズのFBはジェイミス・オラワレ。リースよりも若く、ブロッキングに長けています。また、スペシャルチームにも参加できて、2018年までの契約延長が済んでいます。チームとしては、若くて将来性のあるオラワレに切り替えた、ということでしょうか。

 また、現在RBは飽和状態となっています。エースRBマレーを筆頭に、2番手RBワシントン、3番手RBリチャードが開幕から結果を残しています。RBジョーンズはRBとしての職がほぼ失われて、KR/PRとしての起用がメインとなっています。つまり、RBとしてチームに残ることも、リースには難しかったのでしょう。

 では、TEは?ということになります。チームとしては、若手TEウォルフォードの出場機会を増やしたい方針を示し続けています。オフにトレードを模索していることが明かされたTEリベラは3試合連続でアクティブ登録を外れています。TEスミスは主にブロッカーとして使われていますが、ブロッキングにおいてリースが彼を上回っているとは思えません(少なくとも明確な差はないはず)。

 言ってしまえば、今のレイダーズには「FBリースがいなければならない明確な理由」はないのでしょう。でも、「いなくてはならない選手」はそう多くはないはずですし、彼を復帰させるために誰かをカットする必要はなかったので、解せない部分は残ります。

 カットする必要がないのは、DEエドワーズをIRに入れた後、ロスターを52人のままにしていたから。この枠はリースが復帰したときのスポットだと見られていましたが、この大方の予想は大きく外れました。結局、空いたロスター枠をどう使うのかは不透明です。

 Kジャニコウスキーに次いで長く在籍した選手だけに、ファンやチームメイトからは彼を惜しむ声が聞こえてきます。今後どこのチームでプレイするかは分かりませんが、もう一花咲かせてくれると嬉しいですね。