レジー・マッケンジーGMと4年間の契約延長！他

　現地7月29日、キャンプ1日目の練習を行ったレイダーズですが、大きなサプライズが待っていました。同日夜、オーナーのマーク・デービス氏が、レジー・マッケンジーGMと4年間の契約延長を結んだことを明らかにしました。

　マッケンジーGMは1994年からパッカーズにて20年弱を過ごし、2012年からレイダーズのGMに就任。レイダーズのGMとしては5年目を迎え、今年が当初の契約の最終年となっていましたが、この契約が2020年まで延長されました。

　就任後3年間の白星はわずか11勝。厳しい船出となりました。

　それもそのはず。就任1年目のドラフトは3巡目まで指名権がなし。低迷するチームに核となる選手は存在せず、キャップスペースの問題にも苦しまされました。

　続く2013年。ドラフト1巡指名はD.J.・ヘイデン。全体12位の価値のない、バストと言っていい選手でしょう。しかし、6巡ではRBマレーを指名。エースRBを獲得することとなりました。

　2014年は大当たりの年でした。1巡はDEマック、2巡はQBカー、3巡はRGジャクソン、4巡はDTエリスと、主力選手を次々指名することに成功しました。

　翌2015年には1巡でWRクーパーを指名。カー、マレーとともにトリプレッツを形成し、オフェンスの力が跳ね上がりました。マックも含め、これからのチームの中心選手になっていくことでしょう。

　今オフはFA補強にも積極的に乗り出しました。OGオセメレ、OLBアービン、CBスミス、Sネルソンを獲得し、若手主体のチームにベテランの力を加えました。

　過去2年の動きは高い評価を受けるべきもので、契約延長がなされたことにも納得できます。ただ、マッケンジーGMはまだ何かを成し遂げたわけではありません。

　SBに敗れた2002年シーズン以来、レイダーズはプレーオフ進出も、シーズン勝ち越しすらも達成していません。結局、今後数年のうちにプレーオフへ進出できなければ、マッケンジーGMの行ってきた「改革」は失敗の烙印を押され、彼のクビは飛ぶことになるのです。

　これまでのところ、リスクを軽減する契約が続いており、致命的な失敗は犯しそうにないとは感じています。しかし、何と言っても結果がすべての世界。マッケンジーGMの真価が試されます。

・その他のニュース

　先日、出場停止処分中のLBアルドン・スミスと思われる人物が、マリファナを吸っているという衝撃的な動画が流出しました。真偽は不明ですが、身辺を落ち着かせないことには復帰の道は遠くなるだけ。実力は申し分ないのに、勿体無い限りです。

　キャンプ初日の練習開始前には、リハビリ施設に入所したと報じられました。アルドンが自身の行動を顧み、更生しようとしてくれているならいいんですけどね。戦力としてはカウントせず、シーズン終盤にチームに勢いを与えてくれれば儲けもの、くらいの認識がいいのかもしれません。

・キャンプ初日の情報

　RBロイ・ヘルがIR入りしました。カットこそされなかったものの、このままレイダーズとしてのキャリアを終える可能性が高いと見られています。とにかく故障続きでまともに働けない状態ですから、彼のことはもう見切って正解でしょう。また、この動きを受けて、DTのデリック・ロットと契約しています。

　DTデニコ・オートリーがPUPリスト入り。キャンプ中のPUPリスト入り自体は、さほど気にすることではないと思いますが、主力として活躍が期待される選手だけに、心配な気持ちもあります。軽傷であることを祈ります。

　マグロインとクックの2番手QB争い。初日は両者ともにINTを喫しました。マグロインはDE/LBのジェームズ・コウザー、クックはシャクワン・エドワーズにやられました。2番手QB争いだけではなく、INTを奪った両名が台頭するかどうかも見物です。

　ファーストチームのディフェンスは3-4もしくは5-2のフォーメーション。DLはエドワーズJr.、エリス、ウォード。LBはマック、アービン、マルコム、ヒーニー。CBはスミス、アマーソン。Sはネルソン、ジョセフ。スロット/ニッケルCBはヘイデンが務めました。DBはこの4名が先発の座を勝ち取るものと思われます。

　注目のRT対決。ファーストチームでは、ワトソン⇒ハワードの順にプレーしました。オフの間はワトソンが優勢との報道が多かったと思いますが、初日はハワードに軍配が上がったようです。

　また、本来はGの控えと見られるフェリシアーノがCとしてプレー。マグロインと組んだ際には、スナップ時に2回のファンブルを犯したため、やはりGに戻りそうです。