Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2017 Week 4 Raiders 10 - 16 Broncos

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Pass Offense

 QBデレック・カーとQB E.J.・マニュエルのスタッツを合わせて、パス成功率は60%(21/35)、獲得ヤードは249yds。カーの負傷を受け、第3Q終盤から出場したマニュエルは、通すべきパスをしっかりと通していた印象。パス成功率は65%(11/17)、獲得ヤードは106yds。第4Qには逆転の可能性を感じさせるドライブを見せました。WRアマリ・クーパー、TEジャレッド・クックがドロップして、彼を支えられなかったのは痛かったです。最後もクーパーへのパスをINTされてしまい、後味の悪い結果となりましたが、バックアップとしては十分な働きだったと思います。

 一方、カーは今週もパスを通すのがやっとという状態でした。この試合唯一のTDは、カーからWRジョニー・ホルトンへの64ydsのパス。これはプレーコール勝ちしたプレーだったと思います。しかし、先週のレッドスキンズ戦の絶不調からOLが復調したにもかかわらず、カーは落ち着いてプレーできず。これは「不信による不振」だと私は思っています。「レシーバーはドロップする」「完璧だったはずのラインが押し込まれる」という先週の試合を経て、誰も信じられていないのではないか。そう感じています。追い打ちをかけるかの如く背中を故障し、数週間の離脱が見込まれています。ここから彼が立て直せるのか。真価が問われるでしょう。

 さて、リーグ首位の7ドロップと、ドロップが相次ぐクーパーですが、私は以前から「クーパーはビビッているのではないか」と考えています。カレッジとはレベルの違うヒットの激しさが耐えられないのだと。バルクアップしてキャンプインしたのも、ヒットの怖さを軽減するためだったのかもしれません(それ自体は何も悪いことではありませんが)。プレシーズンでは相手のプレッシャーも偽物なので、彼本来の力が発揮できるのでしょう。トリプルカバーを破ってキャッチしたこともありました。それが今となっては、一対一でも競り合うことすら出来ていません。何にせよ、そろそろ目覚めてくれないと困ります。

 

Rushing Offense

 今週も全くランが出せず。15回24yds。平均では、たった1.6ydsです。RBマーショーン・リンチは9回12yds。これといって良いところがありませんでした。RBジャレン・リシャードは2回7yds。個人的には、リシャードをもっと走らせれば、現状を打開できるのではないかと考えています。RBデアンドレ・ワシントン、WRコーダレル・パターソン、FBジャメイズ・オラワリー、Pマーケット・キング(フェイクパント)が1回ずつ走り、合計5yds。先週から引き続き、1st down更新は1回、獲得ヤードも35yds以下と抑え込まれ、極めて非効率的なランオフェンスとなってしまっています。

 

Passing Defense

 序盤はCBデビッド・アマーソン、CBショーン・スミスがやられまくり。しかも、アマーソンが脳震盪を起こして退場。そして、TE A.J.・ダービーへ22ydsのTDパスを通され、良くない立ち上がりでした。しかし、結果として喪失ヤードは179ydsと、それほど悪くない数字でした。DEカリル・マックの2サックを含む、合計4サックを決めて、比較的プレッシャーがかかっていたのが大きいでしょう。マックは7タックル、3ロスタックル、2サック、4ヒットと、この試合でも守備を牽引しました。WRデマリアス・トーマス、WRエマニュエル・サンダースを5回38ydsと抑えられたことも良かった点のひとつです。また、先週のレッドスキンズ戦では、RBクリス・トンプソンをレシーバーとして大活躍させてしまいました。しかし、この試合では、RB C.J.・アンダーソン、RBジャマール・チャールズへのパスを防げていました。これは改善された点なのかもしれません。

 

Rushing Defense

 ここまでの4試合では最大の143ydsを喪失しましたが、決して悪かったわけではありません。アンダーソンには95ydsも走られてしまいましたが、かつての天敵・チャールズは5回33ydsと抑えることができました。ランでは5回の1st down更新を許し、アンダーソンには40ydsのランも決められていますが、ライン戦では負けていなかったと思います。あとは、うしろのカバーの問題でしょう。

 

Special Teams

 最大の疑問点は、第3Qのフェイクパントです。9点差を追いかける中、自陣33地点、4th & 11から選択するプレーではなかったはずです。キングの脚を活かそうとするも、結局は3ydsをロスして、攻守交代。その後のドライブでは、Kブランドン・マクマナスが29ydsのFGを外してくれたため、リードを広げられることはありませんでしたが、あまりにもリスキーなプレーだったと思います。また、その直後、キングが相手選手へボールを投げつけて、アンスポーツマンライク・コンダクトをとられたのも残念な出来事。反則の多いレイダーズとしては、猛反省しなくてはなりません。

 しかし、それを除けば、キングのパフォーマンスは上々でした。6回平均51.0yds、インサイド20も2回と文句なし。Kジョルジオ・タベッキオも38ydsのFGとPATを決めて、デビュー以来のパーフェクト記録を継続しています。また、パターソンが49ydsのキックオフリターンを決めて、ようやくオールプロの実力を披露しました。一方、パントカバレッジでは29ydsのリターンを許しており、反則のため取り消されたものの、64ydsのリターンも決められています。キングが安定したパントを蹴っている分、カバレッジのレベルも高めていきたいところです。