Raider Island

ラスベガス・レイダーズのファンブログです。

2017 Preseason Week 1 Raiders 10 - 20 Cardinals

f:id:rspmktce:20170814213124p:plain

 

 お久し振りです。レイダー島です。

  

 早くも2017年のプレシーズンが開幕しました。今年も黒星スタートとなりましたが、ほとんど故障者を出さず終わったのが何よりだと思います。

 

 「主力選手がどこまで出場するのか」が注目の的でしたが、やはり先発級の選手は温存してきました。QBデレック・カーは、1ドライブもプレーせず試合を終えました。また、直前の練習を欠席していたWRアマリ・クーパー、DEカリル・マック、LBブルース・アービン、Sオビ・メリフォンウ、PUPリスト入りしているCBガレオン・コンリーも欠場となりました。

 オフェンスはほぼ全員が休養を与えられ、WRマイケル・クラブツリー、TEジャレッド・クック、Cロドニー・ハドソン、LGケレチ・オセメレ、RGゲイブ・ジャクソン、FBジャメイズ・オラワレも出場せず。結局、LTマーシャル・ニューハウス、RTバダル・アレキサンダーだけがプレーしました。

 初戦では移籍組やルーキーを試したい、余計な故障者を増やしたくない、オフェンスは完成されてきている、などを考えれば、今回の措置は妥当でしょう。

 

 一方、ディフェンスは様々な選手をローテーションさせていました。昨年は全体として大きな課題を抱えていた守備陣ですが、まだまだ改善したとはいえないようです。

 カーディナルスの1stドライブでは、CB TJ・キャリー、Sレジー・ネルソンがカバーをミスし、WRジャロン・ブラウンが完全なワイドオープンとなってしまう場面がありました。QBカーソン・パーマーがオーバースローしたため失点にはつながりませんでしたが、最大の弱点だったセカンダリー陣が、新年早々ひどいプレーを見せてしまいました。

 その後のドライブでも、フィールド上には10人しか出ていないのにプレーが始まりかけ、Sカール・ジョセフが何とかタイムアウトをとる様子が見られました。このような守備のミスコミュニケーションは昨年からずっと続いています。今後の試合を通して改善してもらわないと、昨年と同じくハラハラドキドキの試合展開となりそうです。

 

 注目の控えQB争いですが、キャンプの評判通り、QB EJ・マニュエルが優勢だと思います。前半を担当し、パス成功率は10/12、獲得ヤードは107ヤード。WRクーパー、WRクラブツリー、TEクックといった主力がいない中、よく頑張ったといえるでしょう。TEクライブ・ウォルフォードへの30ヤードのロングパスは見事でした。

 QBコナー・クックは後半を担当しました。パス成功率は10/21、獲得ヤードは82ヤード。RBジョン・クロケットへのスクリーンパスが29ヤードのロングパスとなりましたが、パス成功率の低さが気がかりです。

 

 今回の最も良かった選手は、Sジョセフでしょう。2年目を迎える今シーズン、先発の座を与えられることは確実でしょうが、ふさわしい活躍を見せました。カーディナルスの1stシリーズでは、素晴らしいロスタックルを披露しました。全体としてよく動けていて、ラン守備の能力は相変わらずのようです。

 ルーキーでは、7巡指名DTトレイボン・ヘスターがいい働きをしていました。昨年はDEマック、LBアービンがアウトサイドからサックを決めることはあっても、インサイドからラッシュがかかることはあまりありませんでした。比較的多くの出場機会を与えられたとはいえ、2サック、1ハリーを記録したDTヘスターは、DTのローテーション入りする可能性を高めたといえるでしょう。

 また、ここまでほとんど名前を聞かなかったLBラトロイ・ルイスも2サックを記録し、一躍注目を浴びることとなりました。2nd/3rdチームが相手だったとしても、DEマック、LBアービンを支えるパスラッシャーとなりうる素質を見せたと思います。

 

 一方、最も悪かった選手はCBショーン・スミスといわざるをえません。今となっては、4年3,800万ドルの契約は大きな足かせです。キャンプの評判通り、あるいはそれ以下のパフォーマンスでした。出てきて早々パスインターフェアをコールされ、その後もイリーガルコンタクトをとられました。レシーバーを全くカバーできない場面が何度かあり、QBドリュー・スタントンのオーバースローがなければ、TDも許していました。このままでは、アウトサイドどころかインサイドでも使えない気がします。生き残りをかけて奮闘してもらいたいところです。

 個人的な感想として、良くなかったと思っているのが、5巡指名LBマーケル・リーです。MLBとして守備のリーダー役を任されていたようですが、プレーでは周囲を引っ張ることができませんでした。ランプレーではことごとく力負けして押し込まれ、パスプレーでも反応がワンテンポ遅く、厳しい言い方をすれば、穴だったとさえ思います。6タックル、ファンブルリカバーを記録し、いいカバレッジもありましたが、ルーキーながら1stチームのMLBを任されている、という情報から期待していたほどの出来ではありませんでした。

 また、改めて深刻だと感じたのは、LTドナルド・ペンを欠いたOTです。LTニューハウスは悪くありませんでしたが、2年目を迎えるRTアレキサンダーは改善の余地が極めて大きいといえます。QBマニュエルが9ヤードのサックを受けたシーンがありましたが、全くラッシュを処理できていませんでした。やはりLTペンには戻ってきてほしいなあ、というのが正直な気持ちです。

 

 幸いにも、故障者はOLデンバー・カークランドのみでした。しかし、LTペンがホールドアウト、4巡指名OLデビッド・シャープが故障中の、層の薄いOL陣の故障者が出たというのは、人数以上の痛手です。